2016年4月18日月曜日

あさごはん

私がこどもの頃からかなり好きだった絵本に、いわむらかずおさんの「14ひきのひっこし」があります。
14ひきのねずみの大家族が、森のなかに家を造り、水道をひき、四季を楽しみながら暮らしているお話しで、母が買ってくれた「14ひきのひっこし」をずっと読んでいたのだけど、息子に読み聞かせをするようになってから、シリーズのほかの本を少しずつ揃えています。
いくつかのなかで、手にとるのが多いのが「14ひきのあさごはん」で、一番好きなシーンが、おばあさんやお母さん、こどもたちがあさごはんのためにどんぐりの粉でパンを焼くところ。
このパンを食べてみたいと思って出来たのが、お店にも並んでいるまるパンです。
実際にどんぐりの粉でパンを焼くのは難しそうだけど、絵本のパンの膨らみかたや存在感にすごく惹き付けられました。
ちなみに、あさごはんのメニューはどんぐりパンのほかに、お父さんとおじいさんが作ったきのこスープ、こどもたちが採ってきたきいちごとそのジュースやジャムでした。
食事のしたくって、とても大変と思うときもあるけど、買ったり作ったりなんとかして食卓を調えて食べる。森の中でも都会でも21世紀になっても、それが暮らしていくってことなのかなと。
すごいドラマがある絵本ではないけれど、ただ暮らしているお話しが何度読んでも好きです。
ちなみに、10ぴきのこどもたちはそれぞれに個性があって、お話しでは語られないけれど絵をじっと見ているとそれが伝わってきます。
私はどんくさくて台所仕事の好きなろっくんが大好きです。