2014年7月12日土曜日

どんなパン屋になりたいか

この春、4月10日に隠れるようにしてひっそりとオープンしてから3ヶ月がたちました。
毎日パンを焼いて商える楽しさにひたすら幸せを感じながらも、小さい店なりにパン屋としての責任やどうしたらお客様に喜んでもらえるか、自分はどんなパン屋を形作っていきたいのか、ということをだんだんと考えるようになりました。
私にとってパンはお菓子みたいな嗜好品ではなく、糧となるもの。なので、出来る限りの低価格と、いわゆる安心安全な高品質の材料を使うこと、これを2つの柱としています。
究極を求めれば両立は難しいことだけど、「自分が買いたいと思う価格で、自分の子供に食べさせたいと思うもの」を基準として、迷ったときには判断しています。
パンの種類については大いに迷うところですが、やはり糧となる食事パンを中心にしていきたいと思っています。
あんパンとかメロンパンとか、あったらきっとお客様も喜んでくれるのかな?喜んでもらいたい!なんて思うのですが、あれもこれもではパンクしてしまうので、やれないことはやらないことにします。やれないことはやらないけれど、やれることは一生懸命やります。
地味なパンがちょっとしか置いていない、つまらないパン屋ですが、そんなパン屋が近所にあったらいいなと私は思うので、そんな風になってみようと思います。
パンは地味で毎日同じものばかり焼くことになりますが、マフィンは対照的に様々な季節の恵みと素材のマリアージュを取り入れていこうと思います。数えてみたら、ちょうど100種類のマフィンを焼いたようです。

今夜はパンのごはんにしようとか、週末はサンドイッチをつくろうとか、毎朝のトーストのためにとか、日常のお食事の支度の時に思い出していただけるようなパン屋になれるように、がんばっていきます。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。